ネコ型社員の時代-自己実現幻想を超えて-
- 作者: 山本直人
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/03
- メディア: 新書
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自分は「潜在型ネコ型社員」らしい。ただ、気を抜いたときなどは「偽ネコ」になっていることもありそう。
この本を読んで印象に残っているのは、『忙しい』ということと『慌しい』ということ。「何か目的に向かって、一所懸命に取り組んでいる」なら『忙しい』、「何となく時間が取れないような状況だけは延々と続いている。追われている」なら『慌しい』そうだ。
むかし、「忙しい、忙しいと言っていると、こころがなくなっちゃうよ」と言われたことがある。『忙しい』という字は『心』が『亡』くなると書くから。で、よく見ると、『慌しい』は『心』が『荒』れると書く。「心が亡くなる」というと、「冷たい」「冷淡」「心ここにあらず」という言葉を思い浮かべるけど、「気持ちがあちら(=仕事)を向いている」とも捉えられる。仕事ばっかりというのはよくないけど、適切ならば悪いことではない。でも、「心が荒れる」というと、その言葉通りのことしか思い浮かばない。その結果、妻(夫)や子供に当り散らすわけだな。